石美亭 | 旭川のお墓・墓石のプロフェッショナル! (株)ビューティーストーンプロダクト

墓石の知識

自分のお墓は自分で選ぶ

近年、寿陵が増えていることは、テレビ、新聞など様々なメディアでも報道されます。
TBSテレビの生活情報番組「はなまるマーケット」では、「お墓の基礎知識」と言う特集を行い、お墓の生前申込に高い人気があることを述べています。
また日本経済新聞でも、お墓の生前申込が増え都内では生前申込が7割をこえる霊園もでていることが報道されています。
また仏事関連の月刊誌『仏事』を発行する株式会社鎌倉新書では、「お墓を生前に買うことが縁起の悪いことと考える人は、年々減っています。
むしろ、残された家族に金銭的な負担をかけないように、あるいは残された家族を悩ませないようにと考えられたり、『終の棲家である自分のお墓は自分で決めたい』と考えて、生前にお墓を買うことを前向きでとらえている人が多いようです」と述べています。

開眼法要は必要?

通常、墓石を立て直したら、 最初に墓石に魂を入れる「開眼法要(入魂式)」を行います。お墓に限らず、仏像や仏壇、仏画、卒塔婆、位牌、石塔などは全てこのような儀式を経て初めて霊験ある存在になります。
つまり魂を入れない墓石はただの石にすぎないのです。
寿陵墓の場合も、亡くなった後に建てられたお墓と同じように墓前でお坊さんに開眼(入魂)のお経を唱えていただき、魂を迎え入れることが必要です。分家であっても開眼法要を行うことによってご先祖との絆が生まれ「先祖代々の墓」になります。
法要の営み方については宗派によって異なりますので、事前に菩提寺に相談された方がよいでしょう。

寿陵(生前墓)とは

生きているうちにお墓を建てる人が増えています。これを寿陵(墓)あるいは生前墓と呼びます。民間の霊園では最近、申込者の多くが生前にお墓を求めていると言われています。古来中国では、生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いこととされていました。古書にも「寿蔵」「寿穴」「寿堂」などと書かれており、秦の始皇帝をはじめ歴代の皇帝は皆寿陵墓を建てています。
最近では縁起のためだけでなく、子供に負担をかけたくない、または自分の気に入った墓碑銘や石、場所などを選びたいという人が寿陵墓を建てているようです。

◆寿陵の意味
寿陵の「寿」という文字は「じゅ」と読み、長寿・長命など、命を長らえるという意味で使われます、また「ことぶき」と読むときには、祝いごとを表します。
また「陵」は「みささぎ」「はか」と読み、中国では古くから「皇帝の墓」という意味でで使われてきました。日本でも天皇の墓を「御陵(ごりょう)」と呼んでいます。

家族に負担をかけたくない

誰か身内が亡くなった時「すぐにお墓を・・・」といっても、墓地の立地環境や交通の便などを考えていると意外に時間が掛かるものです。 満足のいく墓地を見つけることはそう簡単なことではありません。実際墓地を建てるにしても、石材の加工や工事期間を考えれば最低でも1ヶ月以上はかかってしまいます。
その意味で寿陵を建てておけば、いざというときでも「安心」です。まず、何よりも後に残った家族への負担を軽減することが出来るからです。
また、お墓は課税の対象にはなりませんので、相続の際に相続税はかかりませんし、不動産取得税・固定資産税などもかかりません。
親が寿陵墓を造っておけば、相続の時に墓地代は除外することができるのです。

寿陵墓は縁起が悪い?

生きているうちにお墓を建てると早死にする、または悪いことが起きると言う人も多いようですがそれは迷信です。「寿陵」の寿の字が示すように「家に幸せをもたらし、長寿が約束される」といわれ、大変おめでたいお墓なのです。
仏教の教えにおいても「寿陵」を建てることは「逆修(ぎゃくしゅう)」すなわち「生前、自分のために仏事をいとなみ、冥福を祈ること」を為すことになります。
「逆修」は善根を導き、それによって功徳がもたらされます。そして「功徳」はさらに、子から孫へと残すことができ、未来の繁栄と幸福に繋がると言われています。
今までは、身内が亡くなったあと、法要等にあわせてお墓を建てる人が多かったのですが、お墓をいつ建てるべきかについては仏教の教義の上でも特に決まりがありません。
思い立った時こそが、お墓購入の最良の時期と言えます。
生前に自分の「寿陵墓」を建てることも選択肢の一つでしょう。

様々な石種

 当社取り扱いの主な石種です。 この他に「国産石」も取り扱っておりますのでご相談ください。

様々な墓地の形態

墓地は、その経営の主体によって大きく公営墓地と民営墓地に分かれます。民営墓地については、さらにいくつかの形態に分けることが出来ます。

公営墓地

地方公共団体が経営している墓地を指します。その性格上、宗旨が問われないことや、管理の体制がしっかりしていること、また永代使用料や管理料が安価であることなどから、人気があります。しかしながら、公営墓地は提供される数に対して希望者が多く、入手に際しては抽選などがある場合も多いようです。したがって、入手が困難というケースがあちこちで見受けられます。また、すでにご遺骨があるか、など申込に際しても様々な制限があるようです。

民営墓地

民営墓地は、宗教法人や公益法人などが管理運営する墓地です。以前は、自らの所有地につくる個人墓地や地域住民が共同で利用するために出来た共同墓地などもつくられていましたが、近年、新たに設置された民営墓地は宗教法人や公益法人が運営するものがほとんどです。

※宗教法人の運営する墓地
宗教法人(主に寺院)の運営管理する墓地には、寺院が檀家のために主に境内地に設けられたものと、宗旨、宗派に特に制限を設けずに広く使用者を募集するものがあります。民営霊園の多くは後者のタイプで、立地や環境もさまざまで数も多く、利用しやすい霊園を選べる等のメリットがあります。また、どのようなお墓を建てるかも自由がきく、というケースも多いようです。ただし、民営霊園であってもさまざまな制約が課せられている場合や、境内地の墓地でも宗旨、宗派の制限がない場合も中にはあるようです。墓地を決める前によく確認をする必要があるでしょう。

購入にあたっての注意点

はじめに、墓地には寺院墓地や民営霊園、公営墓地など、その形態によって違いがありますので、どのような墓地を選ぶのかを決める必要があります。墓地の使用に際しては、さまざまな条件がつけられている場合もあります。たとえば公営墓地では、ご遺骨がすでになくてなはならない、あるいは寺院墓地にあっては、その寺院の檀家になることを条件とする、などがよくあるケースです。これらの点を十分に調べておきましょう。

墓地選びのポイントは?

墓地を選ぶ際に重要なのは、その立地や環境、さらには管理の状況、そして使用者の権利や義務などが上げられるでしょう。

立地

例えば、ご自宅からの距離が遠すぎるなど、お詣りに出かけるのに不便な墓地は望ましいとは言えません。墓地までの所要時間や、交通の便は大切なポイントです。また、急な傾斜地に建てられている、駐車場から墓地までの距離が遠い、など墓地に適していない立地かどうかも確認する必要があります。

環境

周囲の環境も大切でしょう。日当たりが悪くジメジメした場所でないか、騒音が激しくないか、なども要チェックです。

管理の状況

墓地内の管理も大切なチェックポイントです。駐車場や休憩所、水汲み場やトイレなどの施設は適切に確保されているか、緑地や園内の道路などの整備がきっちりなされているかなどが重要でしょう。

使用者の権利義務

1.宗旨・宗派の制限はどうなっているか
2.区画がきっちり明示されているか
3.管理費はどうなっているか

など確認しておきましょう。

宗旨・宗派について

宗旨や宗派についての対応はさまざまです。宗旨・宗派一切不問であれば、購入後もどんな宗教に属してもかまわないということになります。

いっぽう、宗派不問と言うことであれば伝統的な仏教であればオーケーと解釈したほうが良いでしょう。これに対して過去の宗教は不問と言うことであれば、購入後にはその墓地を経営する宗教法人(寺院)の檀家になることが条件だと解釈するべきでしょう。その様な場合は、檀家として寺院を支えていくことが必要になり、寺院の行事への参加や、お布施などのつきあいも必要になってきます。また、後々の法要などでもその寺院にお願いすることになるわけですから、住職の人柄もよく考えてお墓の購入を決める必要があります。